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澱の処理

11/27採集の澱を水槽に入れてから2週間が経過した。
ミリオンをいれ、時々川水を追加したりしているので澱が移動したり、
水槽内の様子は当初より変わった。
101214_1.jpg
水槽の下に敷いている白いアクリル板に、澱が付着している。
川水を追加するとき動いた澱から、ばらけた珪藻類が沈殿したものと思われる。
一部、緑色になったところがあり、これは緑藻類が多分そこで増えている。
このまま様子見をしていても、きっとディディモは増えるのではなく
増殖した原生生物に捕食され減ってしまうことも懸念される。
ならば、今のうちに処理を施したほうが得策かもしれない。

長いスポイトで澱を採集(ファルコン)。
101214_4.jpg
で、あきらかにディディモの群落と思われるものをいくつか残した↓。
101214_2.jpg

一番上の写真にある澱の奥のほうに、白いモワモワしたものがあり、ファルコンの横のふたをしていない容器に入れた。
これはディディモのモワモワと別物。
再度顕微鏡でのぞくと
101214_3.jpg
私にはサッパリ分からない。

先月27日に見つけた群落は、また採集しに行けると思っていたが
(下は11月27日に撮影)
101127_1.jpg

昨日、現場に行ってみると、澱は跡形もなく綺麗サッパリと消えていた。
あるのは手元にある試料のみ。
そんな訳で、今ある試料(ファルコンに入れたもの)を処理することにした。

処理途中のものを見ると、やはり・・・不純物が多い。
101214_11.jpg

純度の高いものを作り出すことが出来れば、なんてド素人には無理かもしれないけど
もうチョット試してみようと思う。
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捕食されている

先日(4日前)、11/1採取試料をのぞいたとき
葉緑体が緑色になってしまったものがポツポツと見られ(本来は金茶色)
きょうはその緑色になってしまったものを写真に撮ろうと思った。
しかし、なぜかディディモの姿がめっきり減ってしまったような気がする。
先月末ごろには、ずいぶんと原生生物が繁殖してしまい、
11/1試料は劣悪な環境になってしまった。
下はその中で、まだ生きているディディモ。
469edb35.jpeg
そんな劣悪な環境下で死ぬのは時間の問題、
けれどディディモが死んでも、その皮殻は残るはずではないか・・・。
なのに姿が少なくなってしまった・・・のはどういうことだろうか。

何気に、11/27採集の澱をのぞいてみた。
こちらにはたくさんのディディモが見られる。
そのなかで、いくつかこんな光景を目にした。
101210_2.jpg

101210_1.jpg

これは、ディディモが原生生物に食べられている証拠写真?
11/1試料にディディモの姿が少なくなってしまったのは
原生生物に食べられてしまったからなのだろうか。

珪藻はいろんな生物の食物にされていることは当たり前なのかもしれないけど、
こんな原生生物にまで捕食されてしまうの?と私にとっては新しい知見。

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カビ?

先月あたりから、ディディモスフェニアを採取し
自宅の水槽で増えないものか試していた。
11月27日に採取した澱の一部。
101127_10.jpg
澱を水槽に入れ、一番寒い部屋の窓際に置いた。
101201_1.jpg
ディディモはケイ酸の養分を要求するらしく、その後、水槽にミリオンを少量入れ川水を追加しながら様子見をしていた。

  以前11月1日に採取した澱は冷蔵庫に放りっぱなしで、たまに水(川水)を追加するだけで
ディディモは何を養分としていたのか?12月に入っても生きながらえるものがいた。

  きょう水槽の中(11/27試料)をのぞいて見ると、3・4日前まで生きていたカワゲラの小さな幼虫(?)が死んでいた。
別な幼虫の死骸らしきものに白いカビ状のものが着いていた。
顕微鏡でのぞいて見ると、水中に発生するカビだろうか?
101209_1.jpg
拡大してみると
Image1.jpg
別なものは
101209_2.jpg
これは、もしかしたら原生生物の卵?、原生生物って分裂で増殖するんじゃなかったっけ?
藻類かもしれない。

もちろん、現在水槽の中でディディモは生きている。
けれど多様な生物が住んでいる中で、その環境では何が優先して残るか
ディディモがもしも増えることがあれば、純度の高いディディモのプレパラートが作れるんじゃないだろうかと、そんな安易な発想は・・・撃沈。

これもいつまで生きながらえるか・・・の実験になるだろうか。

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尻別川試料から

先月20日に採取した時の生試料
いきなり目に飛び込んできたのは
04.jpg
水の中には色んな生物がいるんだなぁとつくづく思わされる。

何の処理もせず水封なので、良い被写体と言えないけれど
ディディモスフェニアがいることを確認。
98eefb0f.jpeg

下はブリーチ処理した後、水封でのぞいている。
15.jpg
Gomphoneis eriense var. variabilis と思われる種が入っている。
私は試料の精製が下手なので
綺麗なプレパラート作成ができない。でも、そのうち何枚か作成してみたいと思う。

07.jpg
↑は何?
時間のある時に、ゆっくり調べてみたいと思う。

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千歳川試料から

水封でのぞいた時にも、Aulacoseiraが多いと感じていたが
はて、何という種だろう。
きっと、偽輪溝など形態の違いがあるのかもしれない・・・識別点が全くわかっていない。
7abf49d3.jpeg
今度、ちゃんと勉強しておかなくっちゃ・・・。

これはCavinula jaernefeltii、HBL-01でも見ている
b1926896.jpeg

下は「支笏湖・摩周湖のような貧栄養においてのみ出現した」とあり
稀産種のひとつ。Navicula reinhardtii
26e14270.jpeg
綺麗な被写体に出会いたいと思っている種で、いつかは綺麗な被写体を撮りたいと思っている。

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静内方面へ

朝4時起きのつもりが、6時まで寝てしまった。
マズイと思いながら、急いで顔を洗いカメラを持って家を出た。
地図を見ると(ナビがない)、どう見ても36号線を通った方が近いと・・・出発。
途中、ウトナイ湖に寄った。
100721y.jpg
ウトナイ湖は春になると渡り鳥の立ち寄るところでも有名。
先日洞爺湖で白鳥の親子を見たので、住み着いた白鳥がいるのでは?と思っていたけれど
水鳥の1羽も見かけなかった。
100721v.jpg
いたのは、鯉だけだった。
100721z.jpg
水もあまり綺麗じゃなかった。


つづきはこちら

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千歳川(支笏湖付近)の試料から

何枚かプレパラートを作った。7年ぶりで2回目。
心もとないので真山先生のサイトにプレパラートの作り方が詳しく載っているはずと、見てみると削除してしまったのか開くことができなかった。うろ覚えで、カバーグラスにスポイトで試料を垂らし、珪藻を分散させるためにアルコールを1滴たらすんだったよな・・・ホットプレートで乾かし、マウントメディアで封入し、細かなアワが消えるまでぶくぶくさせ、厚さを整え、冷やして出来上がり。違ったかな・・・。
しかし、プレパラート制作にたどり着く前の、精製が問題。やはり綺麗なプレパラートを作るためには、それなりの精製過程が必要で、試料の濃さも適度を超えていたり、満足いくものは私には出来そうもない(練習も足らないだろうけど)。

それでもね・・・見れないことはない。
下は分からない種・・・珪藻なんだろうか?
00bd3799.jpeg

下は、たぶんEucocconeis qvadratarea。
chi_3.jpg
下の種は、正面から見ると細いけどE. qvadratareaだと思う。
chi_2.jpg
バーは10μm。

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洞爺湖方面へ

 昨日、実家へ行く途中洞爺湖に寄った。
001.jpg
キャンプ場に立ち寄って見ると、白鳥の親子らしい姿が見えた。
002.jpg
この白鳥、近寄ると逃げるのかな?と近づいてみると、写真を撮る私の様子を伺い警戒態勢をとっているものの、ある程度の距離までは許しているみたい。
3mくらいまで近づいた。
003.jpg
野鳥には全然詳しくなくて、最初オオハクチョウだろうかと思っていた。
(家に帰ってきてから調べてみると、オオハクチョウの嘴は黄色くて、どうやらコブハクチョウらしい)
人間には慣れているのか?と更に近づこうとすると、
つつく体勢で威嚇してきたので、それ以上近づくのをやめた。

さて、ここの湖岸は砂浜のようになっていて湖の中に少し大きめの石がある。
005.jpg
場所によっては、ところどころ大きな石もあり、その石に澱がついていた。
004.jpg
その澱を少し採取。
澱にはどんな種の珪藻がいるのだろうか
鉱物が多くて、明視野の写真はちょっと恥ずかしくてだせない。これなら、まぁOKかな?
006.jpg
キンベラ・シネドラ・ナビクラ・ゴンフォネマと淡水に通常に見られる種構成で
北海道特有と思われる珍しい種やこれまで見たことがないという種は
見出せなかった(もしかしたら、ごく稀にいるかもしれない)。

実家からの帰り道は
噴火湾に注ぎ込む長流川付近を通って帰ってきた。
写真にあるずっと奥の建物の向こうは噴火湾。
008.jpg
このあと、ずっと上流の方へ行ってみると、渓谷を流れる川は清流で、車を止める場所がなくて素通りしてしまったけれど、・・・何となく、なかなかステキな川だなぁ・・・と思いながら横目で見ていた。

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Synedra capitata

先日、立ち寄った千歳川(支笏湖)の藻は以前立ち寄った支笏湖畔の藻と
珪藻の種組成は殆ど同じと思われる。
(テトラポットの藻は、採集しOさんにお送りした)
藻にはUlnariaがかなりの割合で入っている。
下の種もUlnariaだと思うのだけど図鑑に載っていない。
違う属なんだろうか?
(かなり分厚い水封なので鮮明ではないけれど・・・)
image2.jpg
ちょいと拡大↓
image3.jpg


追記
1滴で1~3個見つかる
調べてみると、Synedra capitata だと分かった。

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6月の支笏湖方面

29.jpg
ずっと好天続きで、やっと3日前に雨が降った。昨日も晴れ、きょうも晴れ。
ラジオで気温が28℃とか言ってた。ネットで気温を確かめると札幌は27度。
先日まで寒かったのが嘘みたい。
きのこ探索にしようか、川の様子を見に行こうか
時間と体力が許せば、どちらも見に行きたい・・・と支笏湖方面へ出かけた。

下は漁川
c5e93434.jpeg
緑が随分モコモコしてきた。水の中の石はチョイとヌルヌルしていて
珪藻の時期になってきたみたい。この時期はどんなのがいるんだろうと澱を少し採取。

次に湖畔をまわり、景色が良い所で途中車を止め、ヒョイと水の中をのぞいた。
27.jpg
あのモワモワっとしたのは何だろう?
もしかして何かのコロニー?
(写真で見てみると、緑藻類の何かだったんだと分かった。実際は緑っぽく見えていなかった)
気になり何とか採取できないかとまわりを見ると
フェンスを乗り越え
テトラポットにポンと飛べたら、下に降りて確かめられなくもない
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しかし、もし落っこちたらどうしようと、おじけてやめた。

ぐるっと湖畔を周り、北湯沢の方へ向った。
途中の美笛川
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浅瀬の石を見ると
36.jpg
なにやら茶色っぽいモワモワが見え
現場ではもっと茶色に見え、もしかしてメロシラだろうか、ゴンフォネマの群落だろうかと、と思っていた。
でも、このモワモワも緑藻類だった。

さて北湯沢に入り、名水亭(ホテル)の前を流れる長流(オサル)川へ行った。
40.jpg
石には明らかに茶色い澱がついていた。
38.jpg
茶色い石には、泥が堆積していて
白い石についた澱のみを採取。

帰り道、ラルマナイ川にも寄れたら・・・と思ったけれど
疲れてしまい、まっすぐ家に帰ることにした。

家に帰ってきて、澱を顕微鏡で覗いてみると、漁川や美笛川は緑藻類の中に珪藻が結構見え
圧倒的にハンナエアが多かった。
漁川には多種類のキンベラがいると思っていたのだけど・・・見つけられなかった。
フルスツリアとかも見られるだろうかとも思ったけれど・・・、何だか種類が少ないみたい。
長流川も、ハンナエア、ゴンフォネマ、エンキオネマ、ディアトマ(D. mesodon)
が見られ、この季節、支笏湖方面はたぶんハンナエアが多いんだろうな・・・。

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